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知れば知るほど不思議な、染めのお話
桜の枝からあの可憐な花を連想させるピンク色が染められるなんて、不思議ではありませんか。
草木染、桜染めには他にもいろいろ不思議なことがあります。
たとえば、桜のこの色はシルク生地でないときれいに染まらないのだそうです。
そして同じシルク生地でも織り模様や質感、生地の厚さによって全く違う発色で、全く違う表情を見せてくれます。
クレープタイプのように淡いピンクに染まったり、レースタイプや二重ストール、ラメ入りストールのように茶が強く出たり。
野外で撮影した写真ではきれいなピンク色でしたが、室内のライトの下で撮影した生地のアップでは茶が強く出ていることにも、お気づきでしたでしょうか。
ジャケットやセーターの上にさらっと巻いた時と、ノースリーブの上に羽織って肌の上に乗った時とではまた違った表情を見せてくれるはずです。
さくら染めの帯揚げやストールをお召しいただいたら、お友達から「ステキ!どこで売ってるの?」と聞かれてしまうかもしれません。
でも、来年のさくら染めの時期までお待ちいただくことになるかもしれません。
残念ながら、全く同じ色を再現できないかもしれません。
もちろん先生に媒染や染めの具合で一定に近い状態で染めていただくことはできますが、植物が染料ですから、一発OK!とはいかないかもしれません。
同じくらいの時期に同じ木から採った染料でも、1年の間に注がれた光や雨は毎年一定ではありません。
木もハツラツと太陽の陽を取り込む年があったり、スローペースで過ごす1年があったりするのかもしれませんし、ひょっとしたら風や小さな虫たちがかわいいいたずらをしていくかもしれません。
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