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伝統ある技術や地場産業が継続していくこと
伝統ある技術が一度途絶えてしまったら、二度と同じものを復活させることができません。
復活する際は「おそらくこうしていたのではないか」という想像の部分が必要になりますから、完全に同じ製法・同じ仕上がりになるとは限りません。

人件費の削減でさまざまな商品が国外で作られ、運ばれて来るようになりました。
エコロジーをうたっている新商品もまたしかり、です。

原材料を育てたり・製造に関わっていた人も廃業していき、今では国内で数軒しか製造していない、というものもとても多くなっています。

特に私どもが扱っている着物は
「これはもう今やっているおじいちゃんしかできない。後継者がいない」
「去年までは2人だったんだけど」
「このラベルに名前が書いてある製作者の方も昨年亡くなられて、もう作ることができないんです」
という話が本当に日常的に、たくさん、たくさんあるのです。

戦後に途絶えた技術や産業はたくさんあるといわれますが、今から10年後、20年後にはもうないというものも、それ以上にあるかもしれません。

今回江戸風鈴の絵付け体験も開催しますが、江戸風鈴を製造しているのも現在2軒だけだそうです。

工芸品にはデザインの美しさだけでなく、丁寧に作られたものだからこそ愛着がわく、大切に使い続けることができるという良さがあると思いますが、みなさんボールペンが見当たらなくなってもわざわざ探したりせず、100円ショップで新しいものを買ってしまう、ということはないでしょうか。
以前は文房具屋さんのおじさんに「このボールペンの替え芯、ください」と言っていたのに、文房具屋さんは減ってコンビニや100円ショップでいつでも気軽に新しいものが買えてしまう。
壊れたものを直しながら使うという習慣も廃れて、短期間の使用にしか耐えられないものが売られるようになってきました。
プラスチックごみを減らすため・再生するためのアイディア商品も作られていますが、こういう小さな積み重ねも大切なのではないかなと思っています。

愛着のわくような素敵な商品を作る人が手を止めてしまうことは悲しいですし、地場産業が衰退していくとその土地ならではの文化も失われていくような気がします。
温暖化などの地球環境の変化で、原材料の入手や製造過程での管理が難しくなってくることもあるでしょう。

だからもともとエコロジーな日本独特の商品や習慣を今こそ見直してほしい。
高齢化の時代に、地場産業や伝統製法を支える高齢の方にも生き生きとしていてほしい。

そんな思いも込めて今回のイベントを企画しました。


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